
メディアコンサルタント
個の力をチームで最大化し、
リテールメディアの最前線を走る
メディアセールス部
リテールメディアは、企業のマーケティング活動において近年ますます重要視されるようになりました。イオングループ内のリテールメディアを企画・提案し、運用しているのはメディアセールス部と、データ&メディア運営部です。リアル店舗とデジタルを組み合わせた独自のメディアを活用し、企業の販促をサポートしています。 今回は役割やチームの強み、そして今後の展望についてお話を伺いました。
メディアセールス部の役割
― 業務内容について教えてください。
S.K. 私は営業統括部の統括部長として営業を担当しています。当部署は「メディアセールス第1部・メディアセールス第2部・データ&メディア運営部」の3チームで編成されています。
業務としてはイオングループの店舗へ、主にWAON POINT会員データといったアセットを活用し、企業のマーケティング活動を支援するリテールメディアの企画・運営を担当しています。配信する手段としては紙のダイレクトメール(DM)や電子メールを活用し、商品情報を届けています。また、GoogleやYouTubeとの連携など、外部の広告主に最適なメディアの提案をしています。
M.S. 私はS.K.と同じくメディアセールス第1部営業で、リーダーを務めています。顧客企業の売上や案件の拡大に向けて、自社のアセットを活用したメディア企画をし、提案をしています。またメディアセールスチームのマネジメントも担当しています。
K.H. セールスが獲得した案件の管理を担当するのがデータ&メディア運営部で、私はマネージャーを務めています。主な業務は、例えばDM案件ですと、内容のチェック、印刷会社との調整、投函後のお客さまの顧客対応をメインに担っています。
─ ほかの部署との連携はありますか?
M.S. DMやメルマガ、デジタル広告の配信には、アセットを活用したデータが必要になります。そのため、データアナリティクス部が集計・分析を行い、実際に配信するにあたり仕様の確認など、メディア企画開発部と連携をとりながら準備と進行を担当します。そして発送の管理もメディア企画部が担当するなど、さまざまな関係部署と連携しながら、納品に向けたプロジェクトを進めていきます。

多様なキャリアを持つメンバーと
働く環境
─ メディアセールス部には、どのようなメンバーが在籍していますか?
S.K. 現在、約20名のメンバーが在籍しています。全員が中途採用でさまざまなバックグラウンドを持つ方が集まっています。経験者だけでなく、社会人2年目の若手からミドル層まで幅広い年齢層がいるのが特徴です。
─ 部署内の情報共有や他部署とのコミュニケーションはどのように行われていますか?
M.S. 毎朝30分のミーティングを実施し、業務上の相談や情報共有をしています。例えば、「この案件で行き詰まっている」といった相談に対して、関連する資料を提案したり、解決策を気軽に投げかけられたりする場です。リモートワークのメンバーが多いため、オフィスで気軽に話しかけるような機会が少なく、この朝のミーティングはメンバー同士でコミュニケーションを行う大切な場になっています。
S.K. 社内で毎月一回開催されるファンミーティングもあります。仕事とは関係のないテーマで気軽に会話を楽しむ場です。例えば、ラーメンやペットの話など、趣味や興味のある話題で盛り上がります。30〜40分間、ほかの部署のメンバーとの交流を目的としています。
K.H. ファンミーティングに参加することで、ほかの部署の方とも接点を持つ機会が増えます。リモートワークは、ほかの部署との直接的な関わりが少なく、この場があることによって関係性を築くことができます。その結果、業務で連携が必要な際にも、スムーズに遂行できるようになります。社としても、部署としても、何か困りごとがあれば相談しやすいオープンな環境だと思います。
─ 新しく入社した方もコミュニケーションはとりやすい環境ですか?
K.H. 新しいメンバーが馴染みやすいように、入社後1週間は研修期間として、営業・運用関係なく共通のカリキュラムを受けてもらっています。その後はそれぞれの業務について職場内訓練を通じて、適応してもらう仕組みです。
私は転職して1年目ですが、前職は18年間勤めました。転職を考えたときに、社内の人間関係は不安視する一つだと思います。しかし、この部署はみんなが協力的で、意欲ある方ばかりです。柔軟でスムーズなコミュニケーションで、とても働きやすい環境だと感じています。
S.K. 入社したメンバーの一人ひとりに、サポート役としてチューターがつきます。1年間の師弟制度のような形で、相談しやすい環境を整え、業務の悩みを一人で抱えないような対策です。また、入社後は全員と1on1(ワンオンワン)を実施してもらっています。具体的には、入社した人はチームの全メンバーと30分間の面談時間を設けています。対面またはオンラインで、メンバー全員の仕事内容や情報を共有する機会です。この取り組みにより、直接会う機会が少なくても、相談や連絡をしやすい場をつくっています。
─ 部署内で大切にしている価値観はありますか?
S.K. ほとんどのメンバーがリモートワークを活用しているため、全員が顔を合わせる機会は少ないです。しかし、今後はメンバー同士が直接交流できるリアルな場を少しずつ増やしていこうと考えています。理由としては、セールスの現場ではお客さまとのコミュニケーションがとても重要だからです。社内メンバーとのコミュニケーションが希薄ですと、急にお客さま対応が必要になった場合も、スムーズな対応が難しくなるでしょう。そのため、普段から社内でも関わりあえる環境を整えていこうと考えているところです。
M.S. 私たちの部署は店舗との直接的な関わりがあまりありません。しかし、店舗の雰囲気や、どのようなお客さまが足を運んでいるかを把握することは業務にも活きてきます。そのため、メディアセールス部も定期的に店舗視察を実施し、現場の状況を確認する機会を設けて、より効果的な提案や戦略の提案に取り組んでいます。

挑戦と進化する
リテールメディア施策
─ 実際のプロジェクトについて、具体的な事例を教えてください。
M.S. 膨大なデータアセットがあるので、常時さまざまな案件を担当していますが、一つの事例として、某大手化粧品メーカーさまの新製品プロモーションを担当しました。このブランドは長年の愛用者が多い一方で、最近は離反客が多く、市場拡大が課題になっていました。そこで最近は購入をしていない顧客向けに、新商品のサンプルを送って実際に試してもらう施策を行いました。メーカーさまのご要望は、お客さまに実際に商品を試してもらって、イオングループの店舗での購入を促進することでした。そこで我々のデータアセットを用いて、ターゲットを絞ったアプローチを実施し、メルマガやデジタル広告で新商品を案内しました。
また、購入の可能性が高い層にもサンプルを送り、試してもらった感想をフィードバックしながらその方に向けたキャンペーンを行いました。例えば「イオンの店舗で購入したらポイント進呈」のような企画でした。成果としては、新商品の購入率が上がる結果を出すことができました。
─ 部署としての強みはなんでしょうか。
S.K. 自社のメディアサービスの最大の強みは、第一に豊富なデータを活用できるところです。このデータをもとに企画を立て、さらにリアル店舗と連携することで、効果的なマーケティングを実現しています。現在はデジタル時代ではありますが、各地にある実店舗も活かし、デジタルとリアルの両方で接点が持てることも、大きな強みだと思います。
─ 新しい提案やアイディアは受け入れられやすい部署ですか?
M.S. 顧客企業から「こんな機能があったら便利」「ここを改善して」といったご要望をお受けすることがあります。私たちも、業務の効率化や販売促進につながる提案や意見はすぐに共有され、改善につながるサイクルは早いと感じます。このような情報は朝礼や部会で共有して、スピーディーに実行に移しています。小さなところから、大きなところまで常に改善を試みて進めています。
K.H. メンバーは中途入社の方が多いこともあり体制も新しく、固定観念にとらわれず柔軟に働ける環境です。お互いの提案やアイディアは受け入れられる風土もあり、気軽に相談しやすい雰囲気です。在籍も3年未満の方が多いので、みんな同期のような感じです。課題があれば、みんなで解決するチームワークがあり、この部署ならではの魅力であると思います。

今後の展望と目指す未来
─ 今後、メディアセールス部として描いている展望を教えてください。
S.K. 私たちの目標は、ナンバーワンのリテールメディアを確立することです。イオングループは小売業界で国内最大級の規模で、全国に店舗を持ち、膨大な顧客データを保有しています。この強みを活かし、メンバーのスキルを強化しながら企画力を上げて、このアセットを有効活用していきます。
K.H. S.K.が示したリテールメディアを目指すためにも、現状に満足せず改善を続けることが重要だと考えています。営業が獲得した案件を、納期を短縮しながらもミスなく実行する体制を整えることもあげられます。そのため、全てのメンバーが同じレベルでパフォーマンスを発揮できるような体制づくりが今の課題です。誰が担当しても安定した成果を出せる組織を目指していきたいです。
M.S. 当部署は今年で4年目を迎える創成期の段階であり、今後さらに成長を見込んでいます。顧客企業の開拓もさらなる拡大が見込め、顧客基盤を広げながら、事業規模を成長させていきたいと思っています。
メディアセールス部は、全国の店舗と豊富なデータを活かし企業のプロモーションを支援しています。
まだ成長途中の展開ですが、チームの結束力を強めながらナンバーワンのリテールメディアを目指しています。
これからの挑戦と進化にぜひご注目ください。

Profile
S.K.
2022年10月入社。
前職はマーケティング会社に所属。大手メーカーや流通企業に対して広告や販促などの企画提案する営業を担当。当社入社後は、メディアサービスの立上げを担当し、データを活かしたリテールメディアサービスの拡大を目指す。
M.S.
2023年8月入社。これまでにでID_POSデータ(購買履歴)や大手FMCG企業や流通企業に対し、ID_POSデータやオンラインデータを活用したマーケティングや広告販促の企画営業に従事。現職では営業としてメンバーとともにデータアセットやリテールメディアの活用を多くの企業へ推進しながら事業拡大を目指す。
K.H.
2024年2月入社。前職は大手IT会社にて契約審査部門を担当。当社入社後は、ダイレクトアプローチ媒体(郵送DM・メールなど)のディレクション、入稿~制作手配までの各種進行管理、といった業務全般を担当し事業の発展に貢献。
※内容はインタビュー当時のものです。